関西哲学会研究奨励賞について

 2012年10月28日の総会において、若手会員の研究奨励を目的とした「関西哲学会研究奨励賞」を創設することが決まりました。関西哲学会研究奨励賞の選考対象は『アルケー』に論文投稿者のうち論文掲載が許可され、投稿時年度末(3月31日時点)に40歳未満の方です。

過去の受賞者

第1回(2013年)

鵜殿慧「ヒュームの信頼性主義」(『アルケー』第21号、73-85頁)

第2回(2014年)

川本愛「ストア派における「全人類の協同関係」という概念の形成――知者の国家から全人類の協同関係へ?」(『アルケー』第22号、77-87頁)

第3回(2015年)

南木喜代恵「カントにおける理性信仰の意義」(『アルケー』第23号、140-151頁))

第4回(2016年)

該当者なし

第5回(2017年)

該当者なし

第6回(2018年)

君嶋泰明 「信仰と哲学──ハイデガーのアウグスティヌス解釈について」(『アルケー』第26号、57-68頁)

第7回(2019年)

鈴木崇志「「基礎関係」の現象学の可能性 ―フッサールとレヴィナスの他者論の比較を手引きとして」(『アルケー』第27号、86-97頁

第8回(2020年)

田中俊「『イデーンI』における空想と『経験と判断』における空想」(『アルケー』第28号、88-99頁)

第9回(2021年)

髙木裕貴「カント社交論における遊びとしての談話と議論」(『アルケー』第29号、41-51頁)

第10回(2022年)

岡田悠汰「ハイデガー『芸術作品の根源』における真性の問題――世界と大地の闘争をめぐって」(『アルケー』第30号、67-77頁)

関西哲学会研究奨励賞規程(平成25年1月26日 関西哲学会委員会決定)

第1条 (設置目的)

関西哲学会は、会員のなかの若手研究者のうち、各年度に優れた業績を挙げた者に対して、その業績を顕彰し、今後の研究のさらなる発展を奨励するために、関西哲学会研究奨励賞(以下、本賞と略記)を設置する。

第2条 (対象)

本賞の受賞者は、『アルケー』に公募論文を掲載された者のうち、当該論文を投稿した年度の年度末の時点で四〇歳未満の者のなかから選定される。ただし、すでに受賞した者は除外する。

第3条 (審査機関)

編集委員会は前条に定めた論文を審査し、各年度、一名以上を本賞の受賞候補者として関西哲学会委員会に推薦することができる。

第4条 (決定機関)

関西哲学会委員会は編集委員会の推薦を受けて審議のうえ本賞の受賞者を決定する。

第5条 (顕彰)

受賞者は、総会において表彰され、副賞として3万円を授与される。

附則:本規程は平成25年1月26日より施行する。